「実践的活用」班

統括班からの期待

  • 「実践的活用」班では、災害や紛争への対応を事例として、地域研究と異業種・異分野との協力・連携のあり方を検討します。
  • 地域研究者であれ緊急人道支援や開発援助などに携わる実務家であれ、どちらも対象社会のよりよいあり方を念頭に置いている点は同じです。そのため実務家と地域研究者の連携や協力が必要だと言われ続けてきましたが、両者の協力や連携はあまり進んでいません。
  • その大きな理由は、専門性が違いすぎるため、地域研究者が緊急支援の現場でどう役に立つか想像しにくいためです。地域研究者が担いうる役割として直ちに思いつくのは現地語通訳兼ガイドです。確かに地域研究者は対象地域の言葉や事情に通じており、情報収集などで役立つ面はあるでしょう。しかし、それは地域研究者の本来の専門性を活かした協力や連携とは言えません。また、地域研究者が実務家に同行することが地域研究者にとってどのような利点があるのかも明確ではありません。
  • 地域研究者がその専門性を活かして異業種・異分野の人と協力・連携するのであれば、現場に行かずに協力・連携することも考えられます。
  • このことを踏まえて、この研究班には、地域研究の実践的活用の例として、「災害対応の地域研究」というあり方を提示することが期待されます。多くの場合、災害の被災地は、国などの「全体社会」の一部の地域です。被災地を十分に理解するためには、被災地の被災者コミュニティだけ見るのではなく、「全体社会」の中に置いて被災地を捉える必要があります。そのためには「全体社会」の政治経済や歴史文化に対する知見を踏まえた地域理解が不可欠です。このように、「全体社会」のなかに被災地を置いて、災害を直接の研究対象としない研究者とともに被災地を理解することは、地域研究だからこそできることだろうと思います。

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