刊行物


『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界』

山本博之編著 シリーズ「混成アジア映画の海」 英明企画編集 2019年7月刊行
『マレーシア映画の母 ヤスミン・アフマドの世界』

『細い目』、『グブラ』、『ムクシン』、『ムアラフ―改心』、『タレンタイム~優しい歌』、そして『ラブン』等の作品を通じて「もう一つのマレーシア」を描き、世界に感動をよんだ不世出の映画監督ヤスミン・アフマド。彼女が遺した全長編作品を、民族、宗教、言語、権力関係などの社会的背景を踏まえて多角的に読み解き、その特徴と魅力、より深い愉しみ方を紹介します。

目次
はじめに――現実と切り結ぶ「映画の力」を珠玉の作品群にみる
第1部 ヤスミン・アフマド作品の混成的な特徴と魅力――演出、情報提示、脚本、翻訳の視点から
第2部 多層的・多義的物語世界の愉しみ方――長編六作、短編一作を読み解く
第3部 ヤスミン・ワールドを支える人びと――先行の映画人・舞台人たちの物語
第4部 伴走者・継承者たちの歩み――約束を守り遺志を継ぎ伝える者
資料

A5判 本文432頁 定価 本体2500円+税
版元ドットコム
英明企画編集
 

『伝承と国民の物語 混成アジア映画研究2019』

山本博之編著、CIRAS Discussion Paper 91、京都大学東南アジア地域研究研究所、2020年3月。
『混成アジア映画研究2019』
目次
刊行にあたって(山本博之)

第1部 特集 伝承と国民の物語
彩られる物語、受け継がれる物語:カンボジア怪奇映画に見る「アープ」の伝承(岡田知子)
作品紹介 醜悪な老婆からキュートな女子まで:カンボジアの「アープ」映画紹介(岡田知子)
熟して落ちたドリアンの実:映画『トンビルオ』のサバでの受容とマレーシアの政権交代(山本博之)
映像は国民的悲劇をどう語り継ぐのか:インドネシア映画における9月30日事件(西芳実)
紛争はいかに語り継がれるのか:映画『ベアトリスの戦争』に描かれた女たちの経験(亀山恵理子)
フィリピン映画100年目に生まれる物語の新しい型:2019年のフィリピン映画(山本博之)
トムヤンティ『クーカム』(メナムの残照)再考:ロマンスの背後にみるタイのジェンダー観、国家観(平松秀樹)
附録 『クーカム』(メナムの残照)映画・テレビドラマ版の特徴(平松秀樹)

第2部 シンポジウムの記録
大阪アジアン映画祭シンポジウム
 「生まれ変わるタイ映画:魂のホームステイと救済」
国際交流基金アジアセンターシンポジウム
 格差を包む信仰:映画が描く東南アジアの赦しと救済
執筆者一覧
 

『正義と忠誠 混成アジア映画研究2018』

山本博之編著、CIRAS Discussion Paper 82、京都大学東南アジア地域研究研究所、2019年3月。
『混成アジア映画研究2018』
目次
刊行にあたって(山本博之)

第1部 特集 正義と忠誠
正義と忠誠の十字路:2018年のマレーシアにおける政権交代と映画(山本博之)
詫びる父と化ける女:2018年インドネシア映画に見る語り継ぎと語り直し(西芳実)
「天使」はタイには必要ないか? 日本の原作小説『カラフル』とともに:タイ映画『Homestay』(2018)覚書(平松秀樹)
人魚の物語のハッピーエンド:2018年のフィリピン映画(山本博之)

第2部 シンポジウムの記録
「茶房館から牌九を越えて」
執筆者一覧
 

『母の願い 混成アジア映画研究2017』

山本博之編著、CIRAS Discussion Paper 77、京都大学東南アジア地域研究研究所、2018年3月。
『混成アジア映画研究2017』 目次
刊行にあたって(山本博之)
第1部 特集 母の願い
引き継がれる母性、なくならない資産:インドネシアのイスラム恋愛映画の展開、2008~2017年(山本博之)
離散・父権・魔物:インドネシア映画による災いの語り直し(西芳実)
聖母と人魚:フィリピン映画におけるゲイ・カップル表象(山本博之)
第2部 特集 12人姉妹
ラオスにおける12人姉妹:男山・女山として語り継がれる物語(橋本彩)
資料1 12人姉妹の物語 タオ・プッタセーン:男山、女山の伝説(訳:橋本彩)
資料2 南部版「男山、女山」 タオ・バーチアンとナーン・マローン:チャムパーサック県チャムパーサック郡パクセー地域のお話(訳:橋本彩)
黄金期の映画が映し出すカンボジアの虚構と現実:リー・ブンジム『12人姉妹』(1968)に見る近現代カンボジアの諸相(岡田知子)
視聴覚アーキビストから見たカンボジアの映画保存:『12人姉妹』と『ノロドム・シハヌーク作品』の事例(鈴木伸和)
タイの「12人姉妹」伝承と映画『プラロット メーリー』(平松秀樹)
資料3 民話 「12人姉妹」の梗概(紹介:平松秀樹)
資料4 映画『プラロット メーリー』(1981)の梗概(紹介:平松秀樹)
第3部 シンポジウムの記録
「ハードボイルド刑事とレディー・クンフー」
第4部 資料 ヤスミン・アフマドの世界
ヤスミン・ワールドの作られ方:『タレンタイム』を織りなす才能・時・物語(山本博之)
執筆者一覧
 

『不在の父 混成アジア映画研究2016』

山本博之・篠崎香織編著、CIRAS Discussion Paper 67、京都大学東南アジア地域研究研究所、2017年3月。
(全体ダウンロード)
『混成アジア映画研究2016』 目次
刊行にあたって(山本博之)
第1部 不在の父
『シアター・プノンペン』に見る家族のかたち:父の不在、復帰、そして父からの自立(岡田知子)
インドネシア映画に見る父子関係の乗り越え方:『再会の時』『珈琲哲学』『三人姉妹(2016年版)』より(西芳実)
フィリピン映画に見る父性の諸相:恋愛ドラマを中心に(山本博之)
シンガポール映画『セブンレターズ』に見る「母としてのマレーシア」イメージ:「覚悟」から見る東南アジア映画論に向けて(山本博之)
『アット・ザ・ホライズン』に見る父子の関係:格差社会を生きる2つの家族の物語(橋本彩)
第2部 国・地域別研究 混成アジア映画の現在
過去10年におけるシンガポールのヒット映画(篠崎香織)
タイのヒット映画に見る地域性と時代性(平松秀樹)
若手映画人によるラオス映画の潮流(橋本彩)
シネコンの誕生とカンボジア映画産業の再起(岡田知子)
第3部 資料『痛ましき謎への子守歌』作品情報
未完のフィリピン革命を問う(山本博之)
『痛ましき謎への子守唄』作品情報(山本博之)

執筆者一覧

 

『たたかうヒロイン 混成アジア映画研究2015』

山本博之・篠崎香織編著、CIAS Discussion Paper 60、京都大学地域研究統合情報センター、2016年3月。
(全体ダウンロード)
『混成アジア映画研究2015』 目次
刊行にあたって(山本博之)
第1部 たたかうヒロイン
脱アメリカ的正義の模索:フィリピンのスーパーヒロイン「ダルナ」(山本博之)
ノラの如く、自由を求める:『天地果てるまで』 ヒロインの飛翔と失墜(平松秀樹)
サイゴン新世代がつくる「英雄」たち:現代ベトナムにおけるヒーローアクション映画をめぐって(坂川直也)
第2部 映画『黄金杖秘聞(ゴールデン・アームズ)』の世界
『黄金杖秘聞』に描かれた風土:インドネシアにおける地方再発見の動き(小池誠)
『黄金杖秘聞』に関する一考察:シラット、小説、コミックと映画との関連を中心に(福岡まどか)
ワークショップの記録 変身するインドネシア:力と技と夢の女戦士たち
『黄金杖秘聞』作品情報(西芳実)
第3部 国・地域別研究 混成アジア映画の現在
競争社会での居場所探しとしてのシンガポール映画:アーベンと「兄弟」の物語(篠崎香織)
ひとつのジャンルとしての「ポル・ポト映画」(岡田知子)
映画祭でつながるミャンマーと世界:ポスト軍政期の新展開(長田紀之)
立ち上がり始めたラオス映画界:その変遷と現在(橋本彩)
東ティモール独立後に制作された作品(亀山恵理子)
執筆者一覧

 

『地域研究』(総特集 混成アジア映画の海)

『地域研究』第13巻第2号、昭和堂、2013年、480頁。
ISBN978-4-8122-1303-2
『混成アジア映画の海』 目次
総特集 混成アジア映画の海―時代と世界を映す鏡
[特集にあたって]混成アジア映画の海―時代と世界を映す鏡(山本博之)
[座談会]混迷化する世界、複層化する映像表現(石坂健治、臼杵陽、杉野希妃、山本博之)
第Ⅰ部 アジアの「映画大国」を襲うグローバルな波
中国映画におけるグローバル化の軌跡(劉文兵)
香港映画史再考 ―― 言語の視角から(西村正男)
グローバル化とインド映画産業 ―― インタビュー調査を通して(深尾淳一)
映画に観るエクソフォニー ――2000-2010年の日本映画をめぐって(及川茜)
第Ⅱ部 混成のうねり――東南アジア映画の新たな冒険
フロンティアとしての混成社会――東南アジア映画の舞台設定(山本博之)
病と不自由な身体――自由を渇望する映画人・蔡明亮(野沢喜美子)
継承と成功――東南アジア華人の「家」づくり(篠崎香織)
信仰と共生――バリ島爆弾テロ事件以降のインドネシアの自画像(西芳実)
混成社会における約束――ヤスミン・アフマド作品の魅力(山本博之)
第Ⅲ部 映画に見るアジアのナショナリティの揺らぎ
【日本】彼らとわたしたちの曖昧な境界(及川茜)
【日本】混成アジア映画としての日本映画(夏目深雪)
【韓国】映画の中の北朝鮮表象から見えてくるもの(李建志)
【北朝鮮】人民大衆の娯楽としてのサーカスと映画(門間貴志)
【中国】改革開放を生き抜く人々(下野寿子)
【台湾】銀幕に多様な社会を描きだす(加藤浩志)
【香港】『浮城』に見る返還後の香港(谷垣真理子)
【モンゴル】大衆的プロパガンダと「現実の社会」(木村理子)
【ベトナム】革命イデオロギーから夢と笑いへ:B級映画都市サイゴンの復活(坂川直也)
【カンボジア】都市の混沌と錯綜する想い(岡田知子) 
【タイ】新しいヒロイン像:日本・韓国表象とともに(平松秀樹)
【フィリピン】片隅に置かれた人びとの歩みを刻み、声を響かせる(宮脇聡史)
【インドネシア】世界にさらされる小さな英雄たち(西芳実)
【マレーシア】映像を通じた「本物のアジア」の模索(山本博之)
【シンガポール】「成功」を支えるさまざまな思いを掬い採る(篠崎香織)
【ミャンマー】客体から主体へ:ミャンマー映画の再生(長田紀之)
【バングラデシュ】シネコンに集う「ベンガルムスリム」(南出和余)
【ブータン】幸せの国ブータンの暮らしと人生観に見る幸せの秘訣(前田知里)
【ネパール】インド映画からの脱却を目指すネパーリー・チャルチットラ(伊藤敏朗)
【インド】グローバル化のなかで変容する社会:混成化・越境・均質化(山下博司・岡光信子)
【スリランカ】世界遺産がひしめく美しい島に静かに眠る人々の苦しみ(林明)
【パキスタン】スンナ派とシーア派を繋ぐ糸縁:イスラーム社会の声を聞く(村山和之)
【ウズベキスタン】中央アジア近現代史に思いをはせながら(帯谷知可)
【カザフスタン】交錯する視点:カザフ社会の内外から伝統と現代を問う(藤本透子)
【タジキスタン】ロシアへの複雑な思い(岡田晃枝)
【エジプト】革命とセクハラ:エジプト映画『678』をめぐって(長澤榮治)
【イラン】イラン映画のアイデンティティクライシス(鈴木均)
【パレスチナ】終わらない現実としてのパレスチナ(錦田愛子)
【イスラエル】孤立した社会から生み出される自己省察(田浪亜央江)
【レバノン】幻影としての外からの脅威(佐野光子)
【シリア】革命と表現の自由・不自由(佐野光子)
【トルコ】『征服1453』とトルコにおける「オスマン帝国イメージ」の変化(澤井一彰)