『カラム』翻字プロジェクト

『カラム』のローマ字翻字 『カラム』は、1950年代~60年代のマレー世界(現在のインドネシア、マレーシア、ブルネイ、シンガポール、タイ南部を含む地域)におけるムスリム社会の動向を理解するうえで重要な史料ですが、ジャウィ(マレー語のアラビア文字表記)で表記されているためもあり、利用可能な研究者が限られていました。

また、『カラム』は複数の機関に分散して所蔵されており、体系的に利用するのが難しい状況にありました。京都大学地域研究統合情報センター(京大地域研)では、複数の機関に所蔵されている『カラム』をもとに欠本率が極めて低いコレクションを作り、雑誌記事データベースとして全誌面を公開しています。

本研究会では、『カラム』の記事のローマ字翻字を進め、『カラム』をより多くの研究者に利用可能にするため、『カラム』雑誌記事データベースとして公開しています。京大地域研で公開されている『カラム』記事データベースは記事見出しだけが検索対象ですが、本研究会の翻字プロジェクトによって本文の全文検索も可能になります。

本研究会が提供しているローマ字版の『カラム』は、この研究会による研究成果の一部であり、『カラム』研究の助けとなることを期待して公開しているものです。ローマ字翻字は十分に検討したうえで確定していますが、利用者の責任において利用してください。また、ローマ字版『カラム』の一部または全部をそのまま刊行することはご遠慮ください。

万一ローマ翻字に誤りがありましたら本研究会までお知らせください。なお、この翻字では原則として現在のマレーシアにおけるマレー語の綴りを用いています。